カニの味、風味を残さず堪能したいのであれば、カニ鍋が一番ではないでしょうか。 カニ鍋は、ダシも出てお野菜も美味しくたっぷりと食べられますので、とても健康的なメニューです。 ですから、カニ鍋は、カロリーが気になる方やダイエット中の方にも、ヘルシーでおなかいっぱいになるお料理ではないでしょうか?
せっかくのカニ鍋ですから、作るのであれば、事前にきちんと下処理をしておかないと、味が落ちてしまうので気をつけたいですね。 生冷凍してあるカニの場合、半解凍をした後、鍋に入れるようにしましょう。 自然解凍して放置しておくと、解凍しすぎてしまい、水と一緒にカニのうまみも流れてしまうので、味が落ちてしまいます。 ボイルしてあるカニは、そのままお鍋に使うだけなので、特に何もせずカットだけしておけばよいでしょう。 カニ鍋ように、カニをカットすることが面倒に思える方は、カニ鍋用のむき身を買うことも良いです。 通販の「カニすきセット」や、「カニ鍋セット」などは、カットしたカニが入っているので、手間がかかりません。
そして、カニ鍋はダシもとても重要なポイントです。 昆布ダシを自分で取るのがベストですが、昆布がなかったり、ダシづくりが面倒だったりする方は、「カニ鍋のダシ」が市販されています。 とても美味しく作られているので、それを使えば簡単ですね。 カニが煮えたら、醤油で頂きます。 さらに、刺身しょうゆのほうが、カニの旨さがより一層引き立つと言われています。
スープにダシが出たころ、野菜もたっぷり入れて、ポン酢で食べることもお勧めです。 そして、カニ雑炊でしめますから、一回の鍋で二回の美味しさが楽しめますね。
カニ鍋の美味しさは、もちろん、レシピも関係していると思います。 ですが、何より、カニ鍋に合った質の良いカニを使っていることが大切です。 たとえば、ズワイガニでカニ鍋をする場合は、ダシが取れるようによく煮ると身の旨みがなくなります。 ですから、ズワイガニの場合は、カニの身を楽しみたいのなら、カニ鍋よりも、しゃぶしゃぶのほうが良いかもしれませんね。 タラバガニの場合、大味ですから、カニ鍋に向いているカニでしょう。 ただ、生冷凍のタラバガニは、半解凍しなければいけませんので、解凍しすぎに注意です。 せっかくのタラバガニの味が落ちないように、注意して解凍してくださいね。
浜茹でしていあるボイルガニは、これらの注意もありませんので、便利ですし、 剥き身や半分だけ剥き身になっていて、カニ鍋にそのまま使えて手軽でしょう。 カニ鍋であっても、食感を楽しむことが出来るタラバガニなので、できるだけ足が大きめのほうが良いと思います。 カニ鍋用にタラバガニを買う場合、丸ごとでしたら、重さがずっしりしたもの、また、足だけで買うならサイズが大きいほうが良いです。 カニ鍋でしたら、丸ごと買う必要はなく、足だけのほうがリーズナブルだと思います。 丸ごとのカニを買った場合、カニ鍋ように、あらかじめ下ごしらえします。
まず、甲羅をはずして、ガニを取りのぞきます。 それから、足の関節で切り離します。 小分けした足に、切り口を入れて、半分だけ剥いておきます。 これでカニ鍋に入れるカニの準備はオッケーです。
カニ鍋の美味しい作り方をご紹介しましょう。 ここでは、葛きりも使います。
カニ鍋、材料4人分です。
昆布・・・・10センチを2枚程度。
カニ・・・・2匹分ほど。
白菜・・・・400グラム。
白ネギ・・・・1本。
エノキ・・・・1パック。
にんじん・・・・半分。
しいたけ・・・8枚。
豆腐・・・・1丁。
葛きり・・・・100グラム。
酒・・・大さじ2杯。
おしょうゆ・・・・大さじ1杯。
塩・・・・適量。
お酒・・・・適量。
カニ雑炊にする場合はご飯も用意します。
その1・カニの下ごしらえをします。 カニの足など、食べやすいように、殻を剥いたり、削いだりしておきましょう。 カニしゃぶと違って、カニ鍋の場合は、胴の部分がある場合は、それも鍋に入れます。
その2・お野菜、豆腐、葛きりなどを準備します。 お野菜はお好みで用意しますが、風味の強くないものがお勧めです。 白菜、ねぎ、えのきだけ、しいたけ、にんじんを食べやすいように切っておきます。 しいたけは可能でしたら、飾り切りをしておきましょう。 材料を並べておく際も、飾り切りをしてあると、とても素敵ですよ。 お豆腐は4つ切りか、6つ切りくらいに切り分けておきます。 崩れても大丈夫なように、あまり小さくならないようにお豆腐を切りましょう。 普通のお豆腐より、焼き豆腐のほうが他の鍋料理同様、カニ鍋には向いているでしょう。
その3・葛きりを準備します。 水煮の場合は、流水で洗ってから水気を切っておきましょう。 乾燥葛きりの場合は、水で戻しておきます。
その4・鍋に昆布とお水を入れ、火にかけます。 煮立つ前に昆布を取り出します。 お塩、お酒、しょうゆで味を整えます。
その5・昆布だしができたら、鍋にカニを入れましょう。 煮えにくい胴の部分や、ツメの部分を先に入れると良いでしょう。
その6・豆腐、葛きり、野菜を入れて煮ます。 これで、完成です。 火の通った材料から、しょうゆ、ポン酢につけて食べるか、紅葉おろしで頂きます。
大人と子供は味付けや薬味を変えて楽しむとよいですね。 カニ鍋が終わったら、その中にご飯を入れて、カニ雑炊を作ります。 材料が残ってないほうが、雑炊も美味しくいただけるので、鍋の中に食べ残しがないようにします。 ご飯の代わりに、おうどんを入れてもダシが効いた美味しいおうどんになるでしょう。 しめをどうやっていただくか、そのおうちによって違ってくると思います。
食べる際の注意点は、カニは火を通し過ぎないことに注意します。 鍋に入れたまま忘れていては、せっかくの身が台無しですからね。 カニのダシも美味しいですが、カニ鍋で頂くカニ身の、ぷりぷりとした食感をたっぷりと味わいたいですね。 カニ鍋は、冬の間だけの楽しみです。 冷え込んだ夜は、豪華なカニ鍋を作って、家族みんなで、おなかいっぱいになるまで楽しんでくださいね。 心も体もぽかぽかに温まるでしょう。